2.友好

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2.友好

 短縮日程が終わり、通常授業に入るころには、慎は涼太とすっかり仲良くなっていた。  開いた扉から涼太が入ってきた。 「慎、おはよっ。朝メシ、ちゃんと食ってきたか」  毎朝同じセリフだ。しかも、二人いる姉にも似たようなことを言われる慎は、苦笑いを浮かべつつも、親指をたてた拳を涼太のほうへ出す。満足そうにうなずき、涼太は自分の机にバッグを置いた。
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