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「店長顔がにやけてますよ。さてはあの人のこと考えてたんでしょ？そんなにあれがいいんですか？」
「なによ、あれって？」
「あれって言ったらエッチに決まってるじゃないですかぁ。だって店長ますますきれいになってるし、きっとエッチがいいのかなって」
「ば、ばか！」
「真っ赤になっちゃって～。説得力ないですね。いいな～。私も試してみたいかも」
「なななに言ってるの」
「でもあの人なんだか訳ありな気がするんですよね～」
「なによ訳ありって」
「ん～...二股かけてるとか？ほんとは奥さんがいるとか？」
この子はするどい。
「もしそうなら私がいっちゃってもいいのかも...。なんてね。さ～お仕事お仕事」
私の中で不安がよぎる。
もしかして本当にあの子...
でも浩二君のことが好きだって言ってたし...。
...それとも本当に...？
...それとも他にも女...？
最近のトキさんの様子を思い出してみる。
この間もたっぷり愛してくれた...。なにもおかしな様子はなかった...はず。
でも...
私は普段トキさんが何をしているか何一つ知らないことに気づき愕然とする。
疑惑と不安と嫉妬が私を覆う。
何もかもが疑わしくて不安で不安で、足元から幸せが崩れさりそうになった。
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