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「どうしたの?」
「あ、ごめん。莉央ちゃんがすごくきれいになったって思って。もともと可愛いいんだけど、なんていうか...見違えたから。本当に莉央ちゃんなのかなって、ちょっと自信がなかったんだけど。びっくりして。さては...男だな?」
「えへへ。実はそうなの」
「それで下着?」
「そう。彼が下着にこだわりある人で、ここの下着がいいっていうもんだから新しいのを買いに来たんだ」
「へー、私もここ好きだけど、男の人がここの下着屋さんよく知ってたね。どんな人?」
「んー、すごくクールで格好よくて、でも可愛いい人」
「えー、最高じゃない。いいなー。それでエッチも上手なわけ?」
「えー。実は上手。それに相性もよくてー」
「いいなー」
「えへへ~。...ちなみに理世ちゃんはどのくらいエッチしてる?結婚したらどうなの?」
「うーん。実は子供が生まれてからはしてない」
「えー、ヤバいじゃん。セックスレスってやつ?」
「う~ん。そう言いたくはないんだけど、子供が生まれると子供中心になっちゃって。それで間が空いちゃうとお互いタイミングがわかんなくて、そのままって感じ。もう男と女じゃなくて、家族になっちゃったって感じかな」
「でもそれってさみしくない?」
「本当は私はしたいんだけど、旦那にその気がないみたいなんだ。もうさみしいってことも感じなくなってきちゃった」
「...体は疼いたりしない?」
「そんな時もあるけど、そういうこともだんだん薄れてくるよ」
「そんなもんなのかな...。でもやっぱり私はさみしいな」
「莉央ちゃんも結婚して、子供が生まれたら分かるようになるよ。でも今は充実してるみたいだね。びっくりするくらいきれいになったもん。声を掛けられるまで分からなかったもん」
「ほんと?でも..実はよく言われるんだ~。それに自分でもすごくそれを感じる。だから喜んでもらいたくて。そういえば理世ちゃんここ好きだって言ってたけど、よく来るの?」
「うん。一時期このあたりで働いてたから、その時はよく来てた」
「そうなんだ。ねえ、どんなのがいいと思う?やっぱりピンクかな?」
そうだなぁと言いながら、理世はなんだか嬉しそうに下着を選んでくれた。
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