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気がつくと、隣に舞ちゃんが立っていた。とても怖い顔を見て、ラインを返していないことに気づき冷や汗が流れる。
「ご、ごめん」
「ごめんじゃないです。ラインもスルーだし。店長、彼氏がいるくせに浩二君まで誘惑するつもりですか。男だったら誰でもいいんですか。おばちゃんのくせに若い男にまで手を出して、どんだけさかってるんですかっ!」
あまりの剣幕にたじろぎながら誘惑なんてしてないし手も出してないと言うのが精一杯だった。その時携帯が震えるのを感じ慌てて画面を見るとトキさんからの返信だった。ちょっと電話だからとその場を離れようとしたら、逃げるんですかと声が追いかけてきた。
「だから誤解だって。ほんとに浩二君のことは何とも思ってないし、舞ちゃんのことを応援するから。浩二君には私からそんな気はないし、これからもないって言うから」
そういうと舞ちゃんは、ようやく正気を取り戻したように笑顔になった。
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