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――バカにすんなよ。そんな感情で隣にいられても迷惑なだけだ。それなら一緒にいない方がマシだ。
「陽、これから八尾と一緒に行動していいよ。付き合ってるんだから」
「え? いや、だから大志と一緒にいたら優冴が一人に……」
「ガキじゃないんだからさ。別に一人でも平気だし。『一人でかわいそう』とか同情されたくないんだよね」
「は……はあ!? 別に同情で隣にいるわけじゃない! オレは優冴のことを本当に大切な友達って思ってるし!」
「とにかく、俺は一人で平気だよ。八尾の所にさっさと行けば?」
もうすぐ授業が始まるのに、移動もしないで体操着にも着替えないで教室で言い争う。
後から怒られてもなんでもいい。授業なんかより、陽と面と向かって話す方が大事だから。
陽もそう思ってくれているのか、授業始まるから早く行こう、と、急かしてくることはなかった。
「……なんだよソレ。なんでそんなイラついてんだよ」
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