第8章「今までにない孤独感」

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 この気持ちは恋愛感情なんだろうか。今までのしてきた片思いは見ているだけで、だから、全然それで良かった。  ……だけど、今は。  放課後、いつものように大志と勉強をしながら優冴のことを考える。優冴に対するソレが、恋愛感情だったらと考えたら恥ずかしくなり机に顔を伏せて「あーーー」と悶えていると、 「おい、陽。大丈夫か?」 「う、うん、ごめん」  大志から心配をされてしまった。  オレが何のことで悩んでいるのかお見通しだったようで、「難波のことか?」と聞いてきた。 「……ま、まあ」 「勘違いしてたらアレだから言っとくけどよ、俺がアイツに『陽に近づくな』って言ったわけじゃないからな」 「そ、それは分かってるよ!」 「アイツが勝手におまえを避けてるだけだぞ」 「…………うん」  言われて頷く。  分かっているけど、やっぱり納得いかない。 「オレ、このまま喋れないのかな」  ボソッと呟いた声が大志に聞こえてしまったらしい、ハアーと深いため息を吐かれた。 「ウジウジ悩んでんなよ」 「……で、でも」 「俺がまた難波と喋れるようにしてやるから」 「…………え」 「だから安心しろ。ほら、集中しねぇと追試落っこちて留年すっぞ」
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