第8章「今までにない孤独感」

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 それからオレと大志は追試の勉強に励み、何とか合格。  大志も無事に合格したようで俺にピースで報告してきた。頑張ったおかげだ、良かった。  安心していたのもつかの間、ある日オレはふと、SNSに上げられている画像に目が留まった。大志と優冴がカラオケのロビーで受付をしている姿が盗撮されていた。  たまたま? そう思っていたけど、次の日も次の日もそれは上げられている。オレに内緒で二人は仲良くしていた。いや、もしかしたらオレとの仲を取り持とうとしてくれているんだろうか。  気になり、学校終わりに大志を尾行することにした。  大志はある時間までカフェで勉強をしており、店内から出て向かった場所は優冴が働いているカラオケだった。  店内の中のロビーにあるイスで優冴を待っており、バイト終わりの優冴は出てきては一緒に受付をしている。その姿はあまりにも自然だった。  これから二人は一緒にカラオケをするんだろうか。それとも、違う何かがあるのだろうか。
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