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「ち、違う!!」
「違わない。俺は陽のことは全部分かる。陽は優しいから。俺が陽を離したくなくて、檻の中にずっと閉じ込めてた。そうすることで、いつか陽が俺を好きになってくれたら良いって思ってた。俺はそんな卑劣なヤツなんだよ」
「だから勝手に決めんなって! 違う! 全部違う! オレは優冴だから一緒にいたいと思った。そりゃあ確かに最初は優冴もクラスに馴染んでほしいなっていう願望からだったけど、一緒にいることで優冴が特別に変わっていったから。だから、オレは優冴と一緒にいたんだよ」
「……陽」
「優冴が女子と話したり、誰かと付き合ったらって考えると怖くなって焦ったのはオレもだし。オレの方が優冴を自分の檻に閉じ込めてたんだと思う」
……オレも優冴も似たもの同士だ。
だから一緒にいると心地よくて、離れたくなくて、気にしてしまって、惹かれあったんだと思う。
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