最終章「オレは、親友のことになると様子がおかしい」

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 た……大志!?  ビックリして優冴を見ると、優冴は「あー、忘れてた」と、罰が悪そうな表情をした。 「悪い、ドアの前に待たせてたんだ」 「え、ドアの前ってことは……」 「ああ、今までの会話全部筒抜けだと思う」  ……えっ!?  オレ、大志にまだ何も伝えてない!! 大志に伝えなきゃ、と、優冴から離れて急いで制服に着替える。ものの数分で制服に着替え、優冴に「早く大志の元へ行かなきゃ」と急かす。  不安そうな顔をしている優冴の唇に触れた。 「今更なんつー顔してんだよ!」  と、勢い余ってキスをしてしまった。 「え、な、陽……」 「こうでもしなきゃおまえの不安は解消されないだろ!」  あーもう、恥ずい……  大志に謝らないといけないのに、オレ、凄く浮かれてる。
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