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マスタードドレッシングをトマトとレタスのサラダにかけて食べる。これで今日の食事は終わりだ。時刻は13時丁度。就寝するのが23時頃なので、あと約10時間、何も食べることが出来ない。
別に好きで食べているわけでもないサラダを嚙み砕いて飲み込む。時折喉につっかえるので、水で流し込む。テレビにはタヌキ顔のお天気キャスターが映っている。
「今日もそれだけなの?」目の前に座る春子が言った。
「ああ。てか、お前もいつもそれじゃないか」
「おいしいじゃん、カレー」
「でも、昼も食べるんだろ?」
「そりゃあね」
「夜もだろ」
「もちろん」
「そっちはそれだけでいいの?」
「何をいまさら」
僕はテレビの音量を上げた。飲んだことのないジュースのCMが流れていた。
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