要の恋人

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「顔、洗っておいでよ。あと、髪の毛すごい跳ねてる」 「うわー。こんなに跳ねてるの久しぶりだわ」 要に指摘され、つばめは髪の毛を抑える。自分の想像以上に跳ねているのが鏡を見なくても分かる。 「ソファーで寝てたから?」 「それはいつもだよ」 つばめはベッドを持っていない。ソファーが大きいので十分そこで寝れるのだ。 「寝心地悪かった?」 要に自分が寝ていないソファーの1つを寝る所として貸し出した。このソファーは寝るにも最適と謳われていて実際つばめにとって最高に寝心地がいいので予算オーバーだったが迷わず買ったくらいだ。けど普段、ベッドや敷布団で寝ているなら慣れないのかもしれない。 「ううん。すっごい良いソファーだね。人様の家なのにぐっすり寝ちゃったよ」 「それはよかった」 つばめも仕事で疲れているが、色んなものを失った要は自分が感じる疲れとは違う疲れが溜まっていたのだろう。1日でもぐっすりできてよかったと思う。
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