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パチン!!!
その違和感を切り裂くような音がした。あかりが思いっきり要の頬を平手打ちにしたのだ。
「!」
つばめが驚く間もなく、もう一度、先程より強く要の頬を平手打ちにするあかり。流石に暴力はダメだろ。特にあかりは凶器のような爪を持っている。危なすぎる。止めようと素早く二人の間に入ろうとするも、あかりはつばめから上手くよけ強烈なグーパンをしたのだ。要の頬から嫌な音がしたような気がした。
「おい、やめろって!」
これは緊急事態ということで、あかりが「離してよ!」と叫んでも羽交い絞めをするように抑え込む。しかし、足は抑え込めれないので暴れて何度も要を蹴り上げる。
「いい加減にしろ!要もこのまま受け身になってないで今は逃げろ!ケガするぞ!」
既に顔はパンパンに腫れて口の端が血で滲んでいる。腫れている部分はあざになりそうだし、早く病院に行ったほうがいいのは見ただけで誰でも思うだろう。
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