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「え、嘘…あおい君じゃん」
「あんたが知ってる泣き虫で小さなあおいではないのよ、もう。…それで私とあおいで浮気してるとあんたは早とちりしたけど、驚いた顔をしてても悲しみとか怒りなんてなくて、あるのは、ほっとした感情だったでしょ」
「…」
要は答えない。それが答えなような気がした。
「私が浮気してるなら自分だって普通と違う感情を向けたっていいと思ったんでしょ。男が男を好きだって別にいいだろとか…」
要の顔が強張った。ひゅっと気道から空気が零れる音がする。
「やめろ…。それ以上言うな」
「私はずっと知ってて、そんな要を受け入れて愛してたんだよ?なのにいつも叶わないのに私と違う人に恋をする目を向ける。受け入れてもらえないのに!告白したら拒否されるのなんて目に見えているのに!」
「だからやめろって!」
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