要の恋人

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数少ないけど今まで付き合ってきた女性とはそんな感じで向き合ってた。でも結局うまくいっていなかったから今、独り身なのだ。つばめぐらいの年なら結婚して家族もできて、子供が一人どころか二人以上いるところもある。…うまくいかないもんだ。 「もし、うまくいかなかったらとか考えたくないよ」 「そうだな」 要の想いに応えられるかどうかは分からないけどそこはすぐ答えれた。 「俺も今まで付き合ってきた人とそんな未来が来たらということよりも二人で幸せになる未来を信じていたから。ま、説得力なけどさ、俺では」 でもそんな過去があるから今、こうやって要と出会えた。 奇跡だ。 不幸な奇跡じゃなくて、間違いなく幸せな奇跡。 そう言ったら要はどんな顔をするだろうか。
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