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「なかなか、重みがあるな…」
つばめは両手にコンビニのレジ袋(大)を持っている。どちらもパンパン。結局何が必要か分からなくて調味料は目に付くものは買ったし、食材も使えそうなものは買った。
「さて、何を作るか。野菜炒めなら焦げないように見てれば大丈夫…か?」
でもゆで卵が怪しい自分ができるのか?だんだん不安になる。火事になるのだけは避けたい。そんな不安になるならいつも通りに弁当を買えばよかった。若干の後悔をしつつもまたこの荷物をもってコンビニに行く元気は全くない。つばめは料理をするしかないのだ。
「ん…?」
駅から歩いて10分するとつばめのマンションがある。つばめは7階に住んでいるのでそのままエレベーターに乗り込むと迷わず数字の7を押す。この時間に帰ってくる住人はつばめぐらいしかいないのか一度も会ったことがない。だからこの後、人に会うとはこの時思っていなかったのだ。
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