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「え?」
7階にいつも通り着き、角部屋の自分の部屋に行こうとした時だった。自分の部屋の前に誰かが蹲っていたのだ。
みかん色のパーカーにジーンズを着た人物。蹲っているので男か女かは分からない。けど怖い。ものすごく。昼間でこんな風におられても怖いが今は真夜中。住人は皆、寝ているだろう。もし何かあっても誰も助けてくれないし、発見も遅れるだろう。どうしようか…。警察?つばめがスマホを取るために鞄の中を漁った時だった。
「?!」
その蹲っていた人物がこちらを見たのだ。顔を上げても男か女か分からない。可愛らしい中性的な顔をしていた…と思ったら立ち上がりこちらに向かって大大股でやってきた。つばめはとりあえず、鞄を盾にする。絶対何か攻撃が来ると思ったらつばめの足元にその人物がしゃがみ込んだ。
「あの!」
「!」
「スマホ、貸していただけませんか?!」
…はい?
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