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古くて新しい
「私は民生委員・児童委員ですよ」には「・」があり。
「私は○○市区町村の民生委員児童委員協議会に所属しています」には「・」がない。
「世の中に”゛”のあるとないとで大違い。ハケに毛があり、ハゲに毛はなし」とは、三遊亭金馬の枕だったそうですが。
大差はないのに「・」があったりなかったり。
その理由を行政の事務局(民生委員・児童委員のお世話係)に聞いても、「……なんででしょうね?」というお答えでした。
なので、慣例としか言いようがないのかもしれません。
(理由を知っている方がいらっしゃったら、ぜひご一報を)
全国的な慣例表記かと思えば、「民生委員・児童委員協議会」と、「・」入りでHPに載せている自治体もありましたし。
2017年に100周年を迎えた民生委員制度。
あまりにも歴史がありすぎて、そして、地域差がありすぎて。
「よくわからないけど、そうなっている」ということが多々あるようです。
さて。
民生委員は、地域のすべて人の相談事に応じると先ほど説明いたしましたが、主任児童委員は「主」に0歳から18歳までの子どもを「任」せられる役職です。
歴史ある民生委員制度(民生委員令が公布されたのは昭和21年)に比べ、創設が1994年(平成6年)と比較的新しい「主」「任」児童委員。
「普通に」暮らしていたら、滅多なことではお目にかからないレアキャラ「主任児童委員」。
しかして、その実態は!
急激な時代の変化、そして、激増する子どもたちを巡る問題。
いじめ、不登校、虐待。
それに対応するために、もしくはそうならない環境を整えるために、地域を右往左往しているのです。
主任児童委員を引き受けると「子どもたちに関わる各組織」からの頼みごとが増えます。
公立小・中学校の運営委員や、幼稚園・保育園の第三者委員など。
主任児童委員になったら必ず依頼されるわけではありませんし、地域や関係性によって、依頼される先や数も異なります。
もちろん、主任児童委員を引き受けてすぐに、いろんな組織から依頼が来るわけでもありません。
少しずつ、少しずつ。
子どもたちを取り巻くエトセトラに関わり、いろんな組織の人と顔見知りになり。
そうして「一緒に子どもたちの未来を守りませんか」と、声がかかるようになるのです。
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