子どもたちの放課後

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子どもたちの放課後

 働く保護者の味方、放課後預かり施設。  その施設には税金で運営されるもの(私がスタッフをしている放課後キッズクラブはここ)、助成金は入るけれど、民営団体が運営するもの(学童保育はここ)。  そして、学習塾などの営利法人が運営するもの。  この三つの種類があります。    三施設それぞれ特色あるなか、何が違うって、利用料金が異なります。  公的、民営、営利の順で高額になっていきます。  公的施設は「児童ひとりで帰れる時間(保護者のお迎えナシ)」区分の利用ならば、登録時の保険料(年間800円くらい。運営法人によって異なります※)のみ。  それ以降の区分利用には細かな規定があり、別途料金が発生します。 (最長区分を選んでも、学童保育の半額くらいでしょうか)    そして、一番大きな違いは「保護者と施設の関係」だと思うのです。  営利法人の「放課後預かり」は学習塾などと同じ。  合わなければ辞めればいいし、利用者の態度如何によっては出禁になることもあるでしょう。  けれど、公的施設は基本「断ることができない」のです。  公立学校と同じ立場なので、いくら「うちでは無理だ」と思っても、保護者の要求があれば受け入れざるを得ない。 (このあたりの苦労話は100ページくらいになるので、別の機会に)  そして、「学童保育」はというと。  学童保育は法人格のない民設民営団体です(最近、NPO法人化するところも)。  その仕組みは、町内会などを想像するとわかりやすいでしょうか。  運営の中心は「利用者である保護者」で、年間計画には保護者のみなさんの承認が必要となります。  保護者との関係がどうのこうのと言う前に、保護者とがっぷりよつ。    この三つの預かり施設の雰囲気を、それぞれ一言で表すと。  営利法人は「習い事のようなもの」。  公的施設は「第二の学校」。  民営施設は「第二の家庭」。  この違いはとってもとっても大きいのです。  とくに、トラブルになったときに。  続く! ※ 私の住む場所では、以前は行政直轄でしたが、数年前から法人を募集して運営を任せるようになりました。   応募した法人から行政と選定委員会が選出しますが永続ではなく、5年ごとに見直しがあります。    
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