初色に囲われた秘書は、蜜色の秘処を暴かれる

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   * * *  スーツを脱がされながら樹理は考える。はじめてのキスの相手は誰だっけ。唇にちょこんとキスしてきたのは。  紡は婚約者の樹理をお姫様扱いしてくれた。それこそおとぎ話に出てくる王子さまのように、手の甲へたびたびキスしてくれた。  そのことを言おうとしただけなのに、貴糸は『兄貴ともキスしただろう?』って怒りだして、樹理の唇を容易く奪う。  莫迦だなあ、はじめてはキートだけだよ。  そう言いたくても、彼は樹理の身体を愛撫するので精一杯。 「ひゃっ」 「んだよ。スーツのしたにこんな可愛い下着つけやがって。他に男でもいるのか?」 「いるわけないじゃない! 仕事の日はいつだって勝負下着つけてるだけ」 「ふーん。毎日が勝負服、か。なんかいいな、それ」 「あっ」
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