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「イイんだな」
「ッ! あぁ、あぅっ」
貴糸の指が二本に増える。指をいれてない方の手で蜜口から垂れた愛液を掬って、彼は樹理の秘芽を苛めだす。
胸元のブラジャーははずされないまま、レース越しに彼の舌が乳首を弄る。彼の唾液に濡れたランジェリーは官能的で、視覚的にも淫猥に映っていた。
「エロいなぁ、ジュリちゃん。胸もおおきくなったし、このまま閉じ込めておきたいくらいだ」
「そ、それはだめ……っ!」
「兄貴は乳臭いガキだなんて言ってたけど、いまのジュリちゃんなら美味しく食べちゃうんじゃないかな……って、俺がそんなことさせねーけどっ」
「――ふぁああんっ!」
蜜襞を収斂させながら樹理が貴糸の指で絶頂を迎える。あふれでる蜜で濡れた手で、貴糸はようやくブラジャーをベッドの下へ落として、一糸まとわぬ姿になった樹理の身体を抱き締める。
「キート……?」
「すきだ」
「いまさらなに言ってるの。すきだよ」
きょとんとする樹理に、貴糸が微笑みを返す。
樹理にとっての初恋は紡だとばかり思っていた。婚約破棄を言い渡されたときに彼女が紡に言い放った捨て台詞にも半信半疑だった。
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