魅惑のMerry Xmas

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だって、蒼にはそんな感情がないと思ってたんだもん。 いつも自信満々で。余裕な顔で何でもこなして、仕事最優先で、誰よりも結果を出して。 だから、私とは違うんだな…って、少し寂しくて。 いつか置いていかれそうで怖かった。 寂寥感に代わり、じわじわと心を占領する幸福感に包まれて、普段なら言えないような言葉が溢れてくる。 「私だけが知ってるのがいいんじゃん。私だけの蒼だって思いたいもん」 『急に可愛いこと言うのナシだわ。溺れ死にそう…』 背けた顔がちょっと赤い。 またしても初めて見る表情に、蒼を今までよりもずっとずっと近くに感じる…。 「………書けたよ。これからも宜しくね」 全て埋めると、それを手に取った蒼は『やったね。お前の一生、俺のものじゃん!』なんて、ご満悦で。 「言っとくけど、浮気したら離婚だからね」 『それは麻里も俺に飽きられない努力が必要じゃね?頑張ってね』 「おい、クズ男…」 『嘘嘘、麻里ちゃんだけに決まってんじゃん♡』 ただし、一生この男から目を離せないのは間違いない。 『さて、麻里ちゃん。大事な話も終わったし、一緒にお風呂入ろっか?…ん?それとも、待ちきれないから今すぐ愛し合う?』 「他に言うことないの?」 『ドレス姿かわいいね。最高。脱がし甲斐があるよ』 「最低…」
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