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次からは、各委員会の委員長さん達の挨拶。狗堂先輩と渚くんはさっきのが挨拶だったんだって。少々簡潔すぎやしないか。
「風紀委員長お願いします。」
「風紀委員長になった深水や。よろしく。」
そのまま座ろうとしたので、なにか一言とかはないの?と聞くと、
「校則を破るやつは生徒会であろうと容赦しないんでそのつもりで」
てこっちガン見しながら言ってきた。安心してほしい。いくら僕だって日常的に壁なんてよじ登らないから。
「次、美化委員長。」
ザ、可愛いみたいな子が立ち上がった。
緊張してるらしい。ガチガチ。
「び、美化委員長の百合です!!よろしくお願いしますっ!!」
「かわいー!」
「好みのタイプはどんな子?」
「え、えぇっと、素直な子、です!!」
めっちゃ可愛い。
「水樹水樹、(小声)」
と机の下で漆が声かけてきた。
「なに(小声)」
「今の百合くん、めっちゃ可愛いでしょ。(小声)」
「うん(小声)」
「あの先輩、知られざるタチ食いだから気をつけてね(小声)」
「??????」
「意味わかる?タチ食いってのは、タチを掘っ「わかった。もう言わなくていい(小声)」おっけ」
先輩は、綺麗な薔薇には棘があるタイプの子だった。
世界って広い。
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