昼ごはん

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国語科準備室はここだな。でも、いざとなると、なんだか緊張する。 そもそも、先生のこと好きとか、ありえなくね?オレおかしすぎだろ。しかも、好きって思ったら、こんな急に態度かえるとかヤバすぎ… とにかく、コンコンしなくちゃ… コンコンコンッ 「はい、どうぞ」 先生の声だ…! オレはそっとドアを開ける。    「し、失礼します。」 「おや?目黒さんじゃないですか。どうしました?」 いつもの優しい笑顔と、ちょっとそこに驚きが混じった顔でオレを見た。 「せ、先生…先生は、昼ごはんって、ここで食べてるんですか…?」 訊きにくそうに訊くと、え?と驚きの表情で、 「ええ、まあ。」 と答えてくれた。そして、一番訊きたいこと、でも、断られたら… 「あの……い、一緒に食べても…良いですか…?」 すると、もっと驚いた顔をした後に、にこっと笑顔になった。 「はい、もちろんです!」 やった!マジかよ…!
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