ココア

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「せ、先生…先生は、昼ごはんって、ここで食べてるんですか…?」 ん?んん?ど、どうしたんだ…!? 「ええ、まあ。」 「あの……い、一緒に食べても…良いですか…?」 えええええ!? なんだ、そういうことか…! そんなの良いに決まってる!!嬉しいな。嫌われてなかったんだ。 「はい、もちろんです!」 目黒さんは、ほっとしたように、肩を撫で下ろした。そんな緊張しなくても、断らないのにな。 でも、仲の良いお友達がいたはず…仲間外れとかではないよね…? いやいや、一人で食べている俺を憐れんで、善意で来てくれたのだろう!感謝しなければいけない…! 「どうぞ」 俺の向かいに座ってもらった。うーん…ここで、問題が発生した…俺のお昼ごはんは、コンビニのおにぎりなのだ。 この間、食の講演会があって、みんなの前で一汁三菜とかなんとか言ってしまったが、自分ときたら、生徒に示しがつかない…
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