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俺は目黒さんと2人で話させてもらえることになった。
国語科準備室で向かい合って座り、ココアを差し出した。
「目黒さん、なんであんなこと言ったの?」
目黒さんは、ココアにも手をつけずだんまりだ。
「理由があるんでしょ?言わないと、目黒さんだけが悪者になってしまいますよ?」
すると、目黒さんがポツリと言った。
「あいつが嫌いだからです」
嘘だ。そんなことで、この子が人に暴言をいきなりぶつけるわけない。
「嘘つかないで」
急に怒りと悲しさが込み上げてくる。
目黒さんが驚いた顔をして俺を見つめる。
とても悲しかった。どうして本当の事を話してくれないのだろうか。俺はそんなに頼りなくて、そんなに心を開けない相手なのか。
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