あのさ、デートをしよう

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 彼の声はすごく綺麗だ。彼の声をずっときいていたい。彼が酷いことを言うのをききたくない。そう思って彼の声を盗ったのに。  毎日毎日、彼の声をきいているはずなのに、彼の声を忘れてしまいそうになる。  その答えが頭にふっと浮かんでくるのを必死に打ち消そうとするけれどそれも全然意味がなくて。  私は彼の声だけがききたかったんじゃない。
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