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「玲くん、携帯…」 「莉々、昼休みここに来てくんない?」 「へ?」 「それまで携帯は預かる」 「な、何で?!」 「莉々と話したいし?」 「…それなら、電話とかでも」 「やだ」 「何かわがまま言ってない?!」 「良いじゃん? 莉々だって久しぶりだし、愚痴とかあるだろ」 「…そ、それは」 「フッ 決まり」 玲はそう告げると、携帯を引き出しに締まって鍵までしてしまい莉々も仕方なく頷いた。 「あれ?」 「どうした?」 「玲くん、この箱何?」 「あぁ、相談ボックスだけど?」 「相談ボックス?」 「うん? 学生は色恋沙汰に夢中だろ」 「え? あの噂本当だったの?」 「噂?」 「保険医が学生の恋愛相談に乗ってるって噂があるの…」 「ふぅん? まあ、秘密でやってるから誰も知らないけどな」 「じゃあ、手紙でやり取りするんだ?」 「ん、そう」 玲はフッと微笑むと、莉々は意外だったので拍子抜けした顔になっていた。 「莉々、何その表情?」 「玲くんって、そんなタイプだったかなって思って… 意外っていうか…」 「莉々も相談してみる?」 「…えっと、手紙でやり取り?」 「うん?」 「ふふっ 何か玲くん可愛い」 「へ? 何がそうなったんだ?」 「生徒の相談乗ったりとか一緒に考えてくれたりして… 優しいんだね?」 「…莉々は恋愛してきたって事は彼氏居たんだな」 「うん? でも、続かないんだよね」 「何でだ?」 「うーん? 莉子曰くモテすぎるせいって言われてるのだけど、全然モテないから納得出来ないかな」 莉々はそんな風に打ち明けてしまったが、ハッとなった。 「…今のは気にしないで」 「気にするだろ?」 「どうして?」 莉々が首を傾げながら疑問顔をしていると、玲はパッと顔を背けた。
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