レコーディング

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スティーブのしなやかな胴回りも、キュッと引き締まったヒップラインも、それに続く長い脚の線にも、水島は色気を感じたのか。 そしてあの甘いハスキーな声。少し厚みのある唇から出される、スティーブの声は、男のエディが聞いてもセクシーだ。官能を揺さぶられるところがある。そこに水島も刺激されたのか・・・ エディは動揺していた。そんなに自分は水島が好きだったのだろうか。この嫉妬は何だろう。 水島は大人の魅力があって、素敵な男性だ。もう少しそんな水島に、気に入られたい、と思っていたエディに、その出来事はショックだった。   ファンの少女達より、年上の男に惹かれる自分を、この時エディは自覚していた─── タクシーが来たので、スティーブはマネージャーに抱えられる様にして、そのまま病院へ向かった。  気持ちが揺れ動くまま、エディもスタジオをあとにした。
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