助監督はBL

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「ああ、のぼせた~」  坂上の下手な演技に植木が舌打ちをした。 「いいか、俺の首に腕を絡ませてしっかり摑まれよ」  湯船の中でおんぶした。モノが横から出てしまった。坂上は慌てて植木の背に戻した。 「大丈夫ですか?」  浴場から出て廊下を行く二人に女子社員が声を掛けた。植木も坂上も一糸まとっていない。植木のモノが歩くたびに揺れている。女子社員が指の間から覗いている。 「みんな見ているね」 「ああ、見られると興奮するな」  植木のモノが反応してきた。 「真一の背中で擦れて気持ちいいよ」  植木が歩くと背中に隠したモノが擦れて感じてしまう。 「我慢しろよ」  階段を上がる。坂上は腕の力が限界で植木の背中から滑り落ちた。モノを階段に立ててバランスを取った。 「ほら、上手でしょ」  パンと手を叩いてモノを中心にして手足を広げて自慢した。 「ばか野郎、こんな時ふざける奴があるか」 「ごめん」  坂上はモノ立ちから足で着地した。 「テレマーク姿勢は要らない。早く上がれ。みんなが来るぞ」  二人は廊下を走った。前から南が歩いて来た。 「あのね、裸は駄目でしょ裸は」  南はそう言いながらも二人の裸体を眺めている。植木と坂上は抱き合ってモノが見えない様にした。階段を大勢が駆け上がる足音が響いて来た。
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