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「はい、ここにいますよ」
「こんにちは、工場から使いで来ました高浜です。ハムが売れ過ぎて間にあいません。飼育の方で頭数を増やせないかと工場長からのお願いです」
「そう分かったわ、ここで待ってて、明日からでも増やすよう手配をしてくるわ」
ルミは飼育課に戻った。高浜と名乗った男はまだ20代である。坂上と目が合った。お互いがピンときた。ゲイにはゲイの直感が通じる。高浜がウインクした。坂上は手招きした。
「ねえ、お願いがあるの」
「何、ナニ」
面白い男である。
「僕の尻穴擦ってくれない。ルミ課長を喜ばせて上げたいんだ」
「擦るだけ?」
「ゲイを知られたくなんだ」
「いいわよ、ゲイの為なら、いや芸のためなら何でもするわ」
どういう訳かゲイ同士初対面だと女言葉に傾いてしまう。
「僕がロッカーのドアを開けておくから君はドアに隠れて僕の尻穴を擦ってくれればいいよ。ルミ課長には見つからないようにね」
二人は打ち合わせをした。
「坂上君、高浜君、どこにいるの?」
「課長こっちです。一番奥にいます」
「どうしてそんな奥にいるの?」
ルミが更衣室の一番奥で後ろを向いている坂上に声を掛けた。
「高浜さんはトイレに行きました」
高浜は身体を横にしてロッカーに入っている。手だけを出して坂上のモノをしごいていた。
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