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「今夜うちに来ないか、たこ焼き用の鉄板を買ったんだ。ビールも冷えてる」
坂上が誘った。
「お前、それより先のことを考えた方がいいんじゃないか。貯金もないんだろ?」
「真一はあるでしょ、それでいい」
「お前、人の金を当てにするのか」
「だって僕の不幸を黙って見ていられないでしょ真一は?」
「そりゃそうだけど、俺の金だって限りがある。お前んとこの家賃払い続けていたら3年でパンクするよ。先ずどこか安いとこに引っ越せ」
「真一のアパートでいいよ」
「そりゃ駄目だ、喧嘩になる」
「僕はいいよ、真一に怒られても気にしにないから。それにやりがいがある」
「だから喧嘩になるんだよ。よし俺がアパート探す。いいな」
「任せる。お好み焼きはどうする?」
「粉もん食ってる場合じゃねえよ。仲間に連絡して就職先を当たってみる、じゃあな」
植木は大手町に坂上一人を残して立ち去った。
翌日植木から電話で呼び出された坂上だが勃起が収まらずに出るタイミングを逸していた。坂上のモノは類を見ない長さ太さがある。例えると大根が近い。平時は茄子、有事は大根、中途半端は山芋である。山芋状態に戻ればズボンを穿ける。植木とも一週間のご無沙汰である。坂上がアプローチをするが植木が応じてくれない。昨夜はたこ焼きで釣ったが喰いつかなかった。朝から三回耽っているが植木の尻穴でなければ満足がいかない。仕方なく大根状態をぐっと上に持ち上げてズボンのベルトで固定した。先端は乳首の下まである。ワイシャツを着て隠し、コートを着た。これなら感付かれることはない。問題は有事から平時に戻る時である。トイレに行ってズボンをおろして定位置に納めなくてはならない。
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