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「な、なんだありゃ」
相手チームの全員が弥生のユニフォームに驚いて立ち上がった。弥生はスケスケのユニフォームである。紐パンより凄いゴムパンを穿いている。既にゴムは股間に喰い込み糸にしか見えない。上はスケスケのタンクトップである。ブラは細く乳首が上にはみ出ている。投球練習に入る。足を大きく上げて股間をバッターに向ける。キャッチャーには黄が指名されている。
「おう、見えるあるよ」
バッターボックスでタイミングを計るバッターは球ではなく弥生の股間に目がいってタイミングが全く合わない。黄がセカンドに回した。セカンドは一ノ瀬が入っている。一ノ瀬がセカンドベースに飛び込むショートの南にトスする。南がベースを踏んでファーストの梨田に投げる。梨田がサードの吉岡に山なりの球を投げた。そしてマウンドの弥生の元に集まる。
「弥生、一昨日の練習で着て来たユニフォームよりグレードアップしたね。相手チームもメロメロだけど俺等もヤバい、俺もう半立ち」
「半立ち?ならいいよ、俺なんか棒立ちだよ」
梨田が股間を押さえていた。
外野はレフトにシュミット、センターに守備範囲の広い植木、ライトに櫻島の布陣で望む。
『解説は田淵さんと青田さん、実況は徳光です。いやあ田淵さん、驚きましたね、千葉畜産ファーマーズのピッチャーには』
『素晴らしいユニフォームですね、あの筋の喰い込みが身を引き締めるんですよ。だから昔はふんどしを締めてたでしょ、いやあ素晴らしい』
『青田さん、田淵さんは絶賛ですが青田さんはどうですか?』
『ええ、まあいいでしょう。ですがもう少し締め付けをきつくした方がいいんじゃありませんか。喰い込んで擦り切れると血が滲む。野球は汗と涙と血の結晶ですからね』
『さあ、アンパイヤ、プレーボールがかかりました。優勝候補の神奈川爆竹ボンバーズとまずは一勝を目指す、千葉畜産ファーマーズの試合開始です』
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