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「生理現象だ、お宅のピッチが挑発するからこういうことになる」
そう言う主審のモノも勃っている。
『弥生投手ふら付きながらも投球フォームに入りました。股間から紐が見えています。その紐を伝い蜜が渇いたマウンドに染み込みます。汗と血と涙と蜜に塗れた実業団野球、素晴らしいですね田淵さん』
『これぞ野球の殿堂入り、いや電動入りですかね』
『うまいこと言いますね、それにしても主審も塁審もみんな勃っていますね』
『放送席、放送席、こちらアルペン』
『アルペンどうぞ』
『それがですね勃っているのは選手やアンパイヤだけではないようです。客席応援団もコキ始めました。ちょっとインタビューしてみましょう。どうですか?やはりおかずは弥生投手の筋ですか?あっ飛ばしました、私の質問は耳に入らないようです』
『盛り上がっているようですね青田さん、青田さん』
「いや失礼、ティッシュペーパーが張り付いちゃって取っていたんですがめり込んじゃいました。どうしましょう』
弥生の手からボールが離れた。超スルーボールである。一塁ランナーが走る。二塁を蹴って三塁まで進んだ。
「ストライク」
バッターのモノを超えてど真ん中に入った。
「ナイススワッピング」
サードの吉岡が声を掛ける。そして二球目を投げた。バッターのモノに当たった。
「デッドボール、バッター一塁」
主審が一塁を指差した。
「タイム」
助監督の坂上が抗議に走る。
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