助監督はBL

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『スクイズでしょうか或いはヒッティングか、坂上選手はグリップエンドを股間にめり込ませて握っています。バットを回しました。ヘッドに傷のような線が見えますが折れているんじゃありませんか』  カリの皮が弛んでいる。 『ストライク、この試合一の剛速球です』  坂上の狙いは剛速球である。カリで受けて弾き返す。変化球では打球が死んで三塁の南が生還出来ない。二球目も剛速球である。 「ほら、坂上、バントもヒッティングをも出来ないだろう。お前は植木とはめ合ってせいぜい楽しむんだな」  花形が坂上を小ばかにした。 「坂上、あんな奴の話を聞くな。俺達の愛は永遠だ。誰に遠慮がいるものか、俺達仲間のためにも頑張ろうぜ、その礎となろうぜ」  植木が恥も外聞もなく二人の関係を明かした。坂上のモノは植木に勇気をもらい更に太さと硬さを増した。花形が三球目を投げた。坂上が振った。 『坂上選手、ヒッティングです、ファウル、ファウルになりました。ここでタイムを掛けました。どうしたんですかね、坂上選手が唸っていますね』  カリの皮を擦って血が滲んでいる。 「監督、俺が行きます」  監督に代わり植木が坂上に寄った。 「大丈夫か、もういい、お前はよくやった。ここまでやれば神様は分かってくれるさ。三振しろ、限界だ」  植木はモノを舐めた。観客からはバットの先を舐めているように見える。 「いや植木、俺やるよ。ここで挫けちゃ俺達の世界は開けない。いつもそうだった。モノが折れても俺を捨てないでくれよ植木」 「ばか野郎、俺がお前を捨てるかよ。お前の尻穴に叶う穴が他にあるかよ。お前がその気なら死ぬ気でやれ、お前のモノ骨は俺が拾う」  二人は契りあった。四球目もファウルになった。
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