第二章

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キスをしながら東城さんはワイシャツを脱ぎ、僕のTシャツをスルリと脱がして肌が重なった。そこから東城さんは歯止めが効かなくなった様で、荒い息を吐き、僕のアソコを激しく扱いた。 激しく扱かれて、 「い、痛い… 」 思わず言ってしまう。 「ごめん、優しくするね」 優しくって? 怖い… 何してるの? ついに涙がこめかみを伝った。 「茉紘、触って」 僕の手を東城さんの股間に当てた。硬くて大き過ぎるアソコに驚いて咄嗟に手を引っ込めて顔を横に背けた。 固まって動けない僕、暫く沈黙が続き東城さんも動かなくて心臓の音だけがドクンドクンと鳴る。 「…… ごめん、茉紘… 嫌だろ?嫌な事は絶対にしないって約束したのに、初日から… ごめんな… 」 嫌だ、でも嫌だって言っちゃ駄目なんだろうと思って、瞼をギュッと閉じるとまたひとつ涙がこぼれて、僕は小さく首を横に振った。 「いいんだよ、嫌だって言って。茉紘のは、射精()してやるから」 そう言って僕の短パンとトランクスを一気に下ろして、僕のアソコが丸出しになってしまって慌てて起き上がり手で隠した。 「あ!のっ!何する、ん、で… すか」 「このままじゃ辛いだろう?楽にしてあげるから」 僕のモノを口に咥えて扱き始めた東城さんに驚いてしまう。 え? 目に映る光景が信じられなくて動けない。 そんな事… そう思うのに、咥えている東城さんの口から唾液が溢れ出て、ぬるぬると、ぐちゅぐちゅと、酷く、恐ろしく、信じられない程に気持ちがいい。 ああ… 嘘、いやだ… 直ぐに射精()てしまって腰と足がガクガクした。 えっ?そんなの飲んだら… 東城さんは僕の射精()した精液をゴクリと飲み込むと唇を軽くひと舐めし、ゆっくりと手で扱くと最後の一滴まで吸いついた。目の前の光景に呆然として、何が起きているのか分からない。 「さぁ、疲れただろう、眠るといい」 東城さんは僕をベッドに横にして、トランクスと短パンを履かせると、トイレに行ってくる、と部屋を出た。 今のは何だったの? まだ心臓はドクドク言っていたけど、経験した事のないような快感に、甘美にぐったりとした。 東城さんは暫く戻って来なくて、やはり疲れてしまっていたのか、初めての悦びに陶酔してしまったのか、そのうちに僕は寝入ってしまい朝まで目を覚まさなかった。 目覚めると、東城さんが隣りで寝ていた形跡もない。 ゆっくりと起き上がり、恐る恐るリビングへと向かった。どんな顔して挨拶すれば良いのか戸惑う。 ダイニングテーブルの上にメモがある。 『おはよう、仕事があるから行くね。茉紘はゆっくり休んでなさい』 今日も仕事は休みの僕だったけど、東城さんは仕事の様だった。 思い切りお腹がグググーッと鳴る。昨夜は結局、何も食べずに寝てしまった。東城さんが取ってくれたピザが、きちんとラップに包まれて冷蔵庫の中にある。何枚か温めて、それを食べた。 引越しの荷物もまだ全部は片付けていない。今日は片付けをしようと段ボールを開けて、何故だか涙がボロボロとこぼれてしまった。 東城さんがあんな事を… 二人で楽しく過ごした時を思い出して、あの東城さんが… と思って涙が出た。僕は、どうすればいいのだろうと途方に暮れる。 そして、昨夜された事を思い出してしまい、僕の意思とは反して、また下半身が疼きだしてしまってモゾモゾした。
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