第三章

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「咥えて」 目を見張る程に大きな東城さんのペニスが僕の目の前に現れて、唇に触れそうな所まで寄せた。 「起き上がって」 上体を起こされヘッドボードを背にして座ると、僕の口の位置に東城さんのペニスが来るように屈み、はぁはぁと抑えきれない荒い息を吐きながら口に押し当ててきた。 口を開けて咥えようとした時 「そんな小さな口じゃ入らないよ、もっと大きく口開けて」 そう言われて、思い切り口を開けるとズボッと喉の奥まで東城さんのペニスが入ってきて、えずいてしまう。 「ああ、茉紘… 気持ちいい… 」 そう言いながら僕の頭を押さえて腰を動かし、僕の口でペニスを扱く。 苦しいけど我慢した。歯が当たらないようにと思ったのは本能だろうか、大きな口を開けているので顎も疲れる。僕の頭を抱えている東城さんの腕を掴んで耐える。 「射精()していい?」 動きが激しくなって「ん゛ん゛ーーっ!」という声と共に、生温いドロリとしたものが口の中に流れてきて東城さんの精液だと分かる。飲んだ方がいいんだろうと思って、一気に飲み込んだ。躊躇ったら、口から出してしいまいそうだったから。 「茉紘、茉紘… ああ、可愛い… 」 僕の頬を撫でて、トロンとした顔でキスをする。最初は「可愛い」と言われるのは嫌いだった。男なのに、と不満に思っていたけれど、今はそう言われると嬉しい。東城さんが喜んでくれているのだと思えて嬉しかった。 「今度はここね」 直ぐにまた勃起した東城さんは、さっきまで弄っていたお尻の穴をまた弄り始めた。指が入っている、思いの外、気持ちが良くて仰け反る。 「ああん、ん、ん… 」 穴を弄られながら、指を抜き差ししながらペニスを扱かれ、頭がおかしくなりそうだった。 四つん這いになるように言われ、言われた通りにする。 「肘から下と顔をベッドに付けて」 言われた通りにすると、お尻の穴が東城さんに向けて丸出しになって恥ずかしい。 ゆるゆると、ズブ、ズブッと東城さんのモノが這入ってきて、圧迫されてお腹が苦しくなり、「くっ、んん… 」と声が出てしまう。ゆっくりと徐々にピストンをされ、ああ、何だろう、この気持ちよさ… それに、東城さんと繋がっていると思うと嬉しかった。 「ああん!んっ!はっ、あぁぁ… ああっんっ!」 意識とは別に声が出てしまい、その声に東城さんが興奮している。 「もっと大きな声を出しても大丈夫だ、誰にも聞こえない。茉紘、気持ち良いか?」 「ああああーん!いや、ん、ん、あん、あ、あ、あ… 」 触れられていないのに僕は射精()てしまい、東城さんの動きもまた激しくなった。 ぐったりとした僕の頭や頬を何度も撫でて、顔中にキスをする東城さん。 ぼーっとした頭で、こんな事をしていいのだろうかと思ってしまう。でも、気持ちが良すぎて頭がおかしくなりそうな感覚がクセになりそうで怖い。それにいつもの優しい東城さんじゃなくて、乱暴な違う面を見て、胸が熱くなってキュッとなる。 こんな僕は、きっとおかしい。
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