第1話-勇者との対決

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第1話-勇者との対決

「デボル様、おはようございます。朝食の時間でございます。」 「ん〜……おはよう……ターリス。ふぁ~……今日……何日?」 「今日は、5日でございます。」 「ん〜あり……」 「早く起きてください!!仕事がたんまりあるんですから!!全く、何故あなた様は仕事をサボるのでしょうかね。」そう言ってタンスの方に向かった、あの燕尾服の男は〈ターリス〉。僕の側近だ。彼は吸血鬼とヴァンパイアのハーフで、運動神経と頭の良さは折り紙付きである。本当は、吸血鬼とヴァンパイアは一緒なんだけど、ターリスは特別だ。 「着替えたら食事にしましょう。マドラとキュレートさんが待っています。」 「キュレートも今日“は”一緒に食べるんだ。」 「はい。今日“は”一緒に食べたいんだそうですよ。」そう言いながら着替えてダイニングルームへ行くと……… 「おはようございます、デボル様。」 「あぁマドラ、おはよう。おはよう、キュレート。」 「おっおははようごございましゅっ!!ん~~!!いだい………」 「大丈夫?」 「は…い……舌をかん…だけです……。」そう言っているので良しとする。すると、ターリスが 「キュレートさん、盗聴器で盗聴するのはやめてくださいと言ったはずですが……?」そう言ってニコニコし始めた。キュレートは頬を膨らましている。 〈キュレート〉も僕の側近で、種族と年齢が分からない。僕のことが好きすぎて、盗聴や盗撮など、様々なことで僕を観察している。 もう1人の男の子は〈マドラ〉。同じく僕の側近。魔力の研究家であり、書庫の管理人。彼は黒神龍というドラゴンの中でも最強の最強の種族である。『なんか……僕の側近……強い?』そう思っていると…… 「デボル様!!たた大変です!!」と門番が駆けつけてきた。 「何事ですか?」とターリスが言うと…… 「そっそれが……勇者が街で暴れているそうです。至急、助けが必要です!!」と慌てていた。 「この城の門まで連れてこい。街を混乱に貶めた奴には……地獄を見せてやろう。キュレート、マドラ、ターリス、城壁まで行くぞ」そう言って歩き出した。その後ろで「かしこまりました。」「わかりました。」「がっがんばるです。」と言ってあとを追ってくる側近。 数分後−
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