3人が本棚に入れています
本棚に追加
第1話-勇者との対決
「デボル様、おはようございます。朝食の時間でございます。」
「ん〜……おはよう……ターリス。ふぁ~……今日……何日?」
「今日は、5日でございます。」
「ん〜あり……」
「早く起きてください!!仕事がたんまりあるんですから!!全く、何故あなた様は仕事をサボるのでしょうかね。」そう言ってタンスの方に向かった、あの燕尾服の男は〈ターリス〉。僕の側近だ。彼は吸血鬼とヴァンパイアのハーフで、運動神経と頭の良さは折り紙付きである。本当は、吸血鬼とヴァンパイアは一緒なんだけど、ターリスは特別だ。
「着替えたら食事にしましょう。マドラとキュレートさんが待っています。」
「キュレートも今日“は”一緒に食べるんだ。」
「はい。今日“は”一緒に食べたいんだそうですよ。」そう言いながら着替えてダイニングルームへ行くと………
「おはようございます、デボル様。」
「あぁマドラ、おはよう。おはよう、キュレート。」
「おっおははようごございましゅっ!!ん~~!!いだい………」
「大丈夫?」
「は…い……舌をかん…だけです……。」そう言っているので良しとする。すると、ターリスが
「キュレートさん、盗聴器で盗聴するのはやめてくださいと言ったはずですが……?」そう言ってニコニコし始めた。キュレートは頬を膨らましている。
〈キュレート〉も僕の側近で、種族と年齢が分からない。僕のことが好きすぎて、盗聴や盗撮など、様々なことで僕を観察している。
もう1人の男の子は〈マドラ〉。同じく僕の側近。魔力の研究家であり、書庫の管理人。彼は黒神龍というドラゴンの中でも最強の最強の種族である。『なんか……僕の側近……強い?』そう思っていると……
「デボル様!!たた大変です!!」と門番が駆けつけてきた。
「何事ですか?」とターリスが言うと……
「そっそれが……勇者が街で暴れているそうです。至急、助けが必要です!!」と慌てていた。
「この城の門まで連れてこい。街を混乱に貶めた奴には……地獄を見せてやろう。キュレート、マドラ、ターリス、城壁まで行くぞ」そう言って歩き出した。その後ろで「かしこまりました。」「わかりました。」「がっがんばるです。」と言ってあとを追ってくる側近。
数分後−
最初のコメントを投稿しよう!