あなたという日

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今日という日を無事に、迎える事が出来た。 一時期、危ないと思われる一瞬(とき)があったが持ち直し、今の一分一秒という貴重な時間の中で懸命に息をし、よく眠っている。 身体の毛が抜け落ちたが、頭の毛だけは昔と変わらずコシがありパーマっ毛 ホットミルクのように白い毛並み 暖かな体温に、優しい匂い 心音は陸上選手が全力で持久走するような早鳴り 母犬の面影を思い出す顔 決してひとり遊びはせず、一緒になって遊んだ。 犬見知りで内弁慶 ちょっかいを出されるのは嫌だけど、相手にしてもらえないのはもっと嫌なツンデレな性格。 あなたの母は数十年前、雪雲が空を覆う元旦の次の日に14歳という歳で、この世を去った。老衰だった。 そんな愛らしくも美しい母より産まれたあなたは、今日、20歳の誕生日を迎えた。 代々、メスしか生まれなかった家系に2匹の兄弟達と一緒に生まれてきてくれたあなた。 風の噂によると、離れ離れになりどこにいるか分からない兄弟達はご存命らしい。 残念ながら、子宝には恵まれなかったが今では、我が家のエンターテイナー担当のじゃじゃ馬娘があなたに懐いてよく隣で寝ている。 そしてあなたのおかげで、よく残していたドックフードを残さず食べるようになった。 日々の運動(徘徊)も欠かさず行い、食欲が落ちることもなく自分のペースで食べている。 1日を自分のペースでゆっくりと過ごしている。 今日という日を、迎えられた事に感謝。 今もこの先もずっと、大好きだよ。
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