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進行役 自由ほんぽう:🎤
心理学者 本間ええかげん:🌈
パネラー 御気楽亭快楽:🧎♀️
パネラー 出鱈目すぎよ:💖
🎤:「進行役を務める 自遊ほんぽうです。今回は心理学者の本間ええかげんさんをスペシャルゲストにお招きし、”美人”を規格していきます。それではええかげんさんお願いします」
🌈「お招きいただきありがとうございます。本間ええかげんです。お話をいただいた時には少々戸惑いました。美人が嫌い…っているんだろうかと考えるようになり、だんだんとこの日が楽しみになっていました。
美人について思う存分ディベートをしていこうじゃありませんか。」
🎤「今回は観覧席とオンラインの視聴者様を交えてディベートを繰り広げていきたいと思います。忌憚のないご意見をお寄せください。本日のパネラーは人間観察がモットーの落語家、御気楽亭快楽さん、もうひとりはお馴染み恋愛スペシャリスト出鱈目すぎよさです。どうぞ、よろしくお願いします。それではさっそく一人目の質問です。一人目はインスタグラムに寄せられた質問からです」
”二十二歳大学生。マッチングアプリ連敗中さん”
私は子供の頃は父親似でそれなりに可愛いさがあったのですが、成長するにつれて母親の面影が出てきて、可愛くなくなってきたと思います。大学に入って一人は彼氏ができるかなと思っていました。活発な性格だと思うのですが、恋愛では自発的に行動できずにいたら誰一人寄ってきませんでした。友人の可愛い子らは何もせずにも男性が寄ってきてウザいと愚痴を聞かされる役割にうんざりです。全く知らない世界じゃないんです。私だって小さい頃は男子にモテていてます。だから口を挟んでしまうんですが、内心、嫉妬して面白くない、醜い自分の嫌悪感に押しつぶされそうです。演劇では主役をやったり、男の子に気にかけてもらったり、先生に贔屓にされていたあの頃が懐かしいです。男性が美人をどう扱うかを知っている分、このまま社会人になり美人の同僚らと働く事はどう考えても不利に思います。やはり美人は得ですよね?同じ技量ならば美人を取るだろうからどう対抗したらいいでしょう?
🎤「大学生からの質問です。ええかげんさん、どうでしょうか?」
🌈「美人は得かどうか?予測通りの質問が最初からぶつけられました」
🎤「予測済みですね」
🌈「ええ。私なりに準備はしてきました」
💖 「これって、何を持って得とするかですよね。”ただしイケメンに限る”って言葉も多流しましたし。見栄えが良い事でそうじゃないと思っている人たちが使っている労力を使わずに得られる物があるという事でしょうね」
🎤「そうなんでしょうね。質問者さんも就活後、美人と同じ土俵に立つのが億劫に思っていますね。もしかしたら、就活時点で差を感じているんかな」
🧎♀️「存分にあるでしょう。芸能の世界なんて如実だよ」
💖「質問者さんは幼少期に可愛がられていたのが、成長するにつれて徐々に周りから優しさを感じなくなっていったというのですから私みたいに産まれながら与えられなかった身分には分からない特別感の喪失に絶望するんでしょうね。余計に世間の冷たさってのを意識してしまうでしょう。私なんて無縁でやってこれたから人間なんてそんなもんって割り切って生きてこれて男性とも巡り会えてきましたからね」
🎤「意識の問題という事になるとは思いますが。なんというか、周りに褒めてくれる人間がいれば自信になるのはありそうです」
💖「けど、中身の薄い言葉より、たまに言われる突き刺さる褒め言葉とか行動って確信をついてくれて刻まれます。だからこそ、言動を起こしてくれた人のその後の挙動が気になってしまったりするんです。”ああ、この人こんなところ見てくれているんだな”って、芽生え、恋心の始まり、わかりやすい入り口がいいと思います。海外の大学とか入るのが割と簡単で卒業するのが難しいみたいに、恋愛は育てるものですから、ある程度の入り口のわかりやすさはいいと思うんです。現に、売れ残っている美人も多いってのは薄っぺらい男どもの罠にはかかるまいと軽く人間不信に陥っているケースも多いですし。逆にわかりやすい誘い文句に不慣れな恋心が簡単に踊らされて舞い上がってしまいすぎるのは私らみたいのも要注意なんですけどね。経験して見極める事が大事ですよね」
🌈「うんうん。いいね。せっかく海外の例を出してくれたから言いますが、美的センスって万国共通じゃないし、アジアはアジアで確立された美的感覚と恋愛感があります。日本と比べて中国、台湾はさらに違うと思うし、タイとかもっとあったかいところに行ったらこれまた違う。シンガポールとかは近代化に伴った変化がありますね。格差が激しいところほど美人である恩恵は大きい。御両親の想いでしょう。だからこそ、親公認の美容整形が盛んなんだすよね」
🎤「幸せ指数に比例するということになるんでしょうか?」
🌈「そうではないですね。そこはやはり相性と思いやりが大事。美人は与えられる事が当然という教育を受けてしまった場合、ハイスペックな男性を得たとしても呆れられる。男性のスペック維持に費やす労力を理解できない場合は円満とはいきませんね。家族ぐるみのハイスペックで苦労知らずというのならば浪費家族として通じる物があっていいのかもしれませんが、価値観崩壊、働かずにお互いやりたい放題だと外側から亀裂が入るのが特徴的。普通、恋愛は二人の内部から亀裂が入る。仮に生活に余裕があって一緒にいる事ができることがあってもどっかで窮屈に思えてくる。違う土地に旅行に行ったり、外食をしてもずっと同じ人とばかりだと味気ない、同じ景色、同じ味に思えてくる。価値観の合う友達や仕事仲間と交流する事でパートナーの存在意義が引き立つんですよね」
🧎♀️「それでも美人は得だと思うよ。俺はべっぴんさんすっきだからな〜、ついつい目で追ってしまうし、できる事ならばお近づきになりたい」
🌈「なるほど。けど、なかなか行動にはうつせないんじゃ?」
🧎♀️「そう。まさにそれ。あしらわれるのがわかってるからな。男のプライドが邪魔すんだよ」
💖「男性が勝手に高嶺の花に持ち上げているんですよ。私らなんかには無遠慮に聞いてもいない自慢話永遠と話す。だけど、仲良さげなカップルってそんな気さくな雰囲気が自然と溢れているんですよね」
🌈「自然体はいい事。美人を前にすると過度にカッコつけてしまい演出をする。試しに交流を持ってみると案外だらしなくて演出に無理があったと男側が諦めたり、美人さんも見抜く。ボディビルダーみたいに割れた腹筋を撮影する時に腹に力入れるのも長くは続かなく、さっさと下っ腹だして俺はこんなもんよって素を出してしまった方がいい。けど、男は無理な努力をするのはかっこいい自分を見せつけたいんじゃなくて他所に本物のハイスペック男がうじゃうじゃいるってことを意識しているから」
🧎♀️「気が抜けないな。確かに疲れるわ。嫁さんは普通でよかったと思う時ある」
🎤「ということは」
🌈「一概に得とは言えません。土俵に立つ機会こそ多いが、余計な周り道や煙に巻かれている事があります。美人じゃないっていう質問者さんらは土俵に立つのが難しいっていうかもしれませんが、ゴール地点は一緒な距離だと思いますよ。どこに難関が構えているかってことの違い」
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