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🎤「さくさくいきましょう。次の質問者さんは会場からです。どうぞ」
三十五歳 会社員 吉築です
あのですね、今、出会いの場ってめっちゃあるじゃないですか。相席屋とか女性は無料なんて当たり前。女性の特権っていいですよね。
男が真剣にお付き合いしたい女性に喜んでもらいたいって思うのは罪ですか?
口下手な男、肝心な言葉が言えない美徳…とかって日本男児特有なんじゃないかなって思う時があります。女性は言ってくれないと分からないっていうから目に見えない気持ちを言葉の形にして表現してみます。最初は喜んでくれると思うんです。けど、言葉じゃわからないって。
🎤「それは男女関係の根本なところですね。恋愛相談は他の機会であります。確信をついてもらっていいでしょうか?」
すんません。あのですね、美人ってたくさん物をもらえるじゃないですか?さっきの質問に被るんかなっておもうけど、プレゼントもらってずるくないですか?他の子が一生懸命働いて自分の給料で工面して買っている物を美人だからってプレゼントされる。到底、手の出せない物をおねだりすると手に入れられる。そんでもって、もらっておいて、「勝手にくれた」と特別な関係になることはしないんです。思わせぶり。出会いの場が増えすぎたせいですぐ次へ行こうとする。だから、もらったものに課税してくれたらなって。美人税とかって本気で思うんですが、無謀でしょうか?
🎤「なるほど。かなりぶっ飛んだ意見ですがどうでしょう?僕自身も気に入った娘に時計をプレゼントした経験はあります。時計で落ちるのならばという下心が丸見えだったから駄目だったと反省するようになりましたが、当時ははらわた煮えかえる思いでした。多くの男性に思い当たる節があるかもしれませんね」
💖「よく私のご相談者様からも同様な質問がされます。まだ交際もしていないのに誕生日やクリスマスに高額なプレゼントを与えようとしている。キメにかかっているんですね。心に残らない事はないでしょう。鬼畜、いえ、吉築さんのおっしゃっている女性はもしかしプロの方では?」
あっいや、はっはい。すんません、素人の女性にもあげた事はあるんですが、嬢の方々が多いです。
💖「自信を持ってください。いかなる職業の方も出会いは求めていますし、タイミングさえ合えば結婚を真剣に考えます。実際に嬢の方々も相談に来ます。熱意が本物かどうかを知る術を教えてほしいって。冷静な判断では仕事場で恋愛はしないつもりが、心を揺さぶられる出来事に制御不能になるんです」
🧎♀️「そうだ。落語でもよ、女郎は客と恋仲になる。嫁ぎ先を選んで起請を渡す。一生懸命働いている女性に変わりはない。けれど、見極めは大事だわな。時代が違うからちょいと小金持ち気分になるための稼ぎぶちなんて思っている子は違う」
🎤「快楽さんは詳しい」
🧎♀️「あったりめえよ。女郎、いや、そういった世界は人情で成り立っている。学び場として最適。だが、言ったように場選びは必死、芸の肥やしにならねえ所にいりびたると体が蝕まれるだけだ」
🎤「そこに快楽さん好みの美人がいてもですか?」
🧎♀️「そいつは、話がちげーなー。見極めな」
🎤「ということは、お金を落とすということですね。相手もプロならば駆け引きをなさるでしょう。思わせぶりな態度で何度も足を運ばせようとする。付かず離れずの距離に男性陣は躍らせる。踊らされているのを知らずに男前気分で頼りにされていると勘違いして顔を出して力を貸す。腕力で男前度を記すような時代じゃない、金で頼みを聞いてやる」
🧎♀️「…ごもっともだ。いくらかは貢いだな。だがよ、そいつはのちに結婚し幸せになった。それを祝福できたんだ。よかったと思っている」
🎤「何を貢いだんですか?」
🧎♀️「バックとか。っていうのもよ、中退した大学を出るために働いていた。賃金は生活費と学費に回る。年頃の女の子じゃねーか、たまにの休みに友達や彼氏と出かけるために一丁前のバックの一つもってねえと格好つかんだろ。こちとら、そんなんでいいんだ。何も二番目が欲しくてやった行為じゃねえ」
💖「心意気が伝わったんでしょう」
🌈「美談。実に美談。なーに、そういった商売は日本にとどまらない。海外はもっと直接的、その晩に決着がつく。日本は心理的な長期戦。快楽さん、ごめんなさい、私、落語はわからないんですが、人間観察が大事で話芸ってなるとよほどの観察眼と異境に触れる事で感が磨かれるんでしょう。海外はやはりどストレート、恋のゲームになるような場に通うなんてのははためんどくさい。酒を飲んで一緒にはしゃぐ。そいうった場を賑やかにする女性の私情なんてしったこっちゃない。ですから、和芸を含めた芸能と日本の接客業ってのは密な繋がりがあるもんだなと感心したとこです。そういった場でないと創造できない物語があってしかり。薄着で歌って踊ってじゃあ、展開がない。
ですが、話はお金だ。女性に貢いだ額、すぎよさんが奥さんだった場合どう思います?エンゲル係数、食費に学費、そしてたまにの家族旅行とかに使うべきお金が他の女性に使われている。人が良すぎでは?極楽亭の座長となれば不自由ない生活ができているでしょうが、三十五歳の会社員、そういった遊びにお金を使った挙句に高額プレゼント。すごい。自分の彼女にしたいっていうのが理由ならば本気度を感じる。さぞかし悔しかったんでしょう。時間と金に感情は比例しますからね」
💖「税か〜。贈与よね。一般のお付き合いなら一年に二回、お互いの誕生日を祝いますね。歳の差カップルなら金額差はあるでしょう。もらったプレゼントに見合うお返しができないのが苦痛っていう相談も多いです。やはりプレゼントは気持ちが大事という結論になるわ。変に高級品っばかり買ってこられると考えてくれていないなって、センスを疑うし、一生涯のパートナーとしての金銭感覚が危うく感じるから大丈夫でしょうかって聞かれることも多い。要は高額プレゼントを与える自分に酔っていないかって?品を与えさえすれば喜ぶと思われているんじゃないかと素直に喜べない」
🌈「欧米の女性の社会進出の意味合いはアジアのそれとは違う。会社で平等にとか、給金がどうのレベルじゃない。完全自立を目指している。ブランド品を与えていれば喜ぶなんてほぼ皆無と思っていい。ご飯だって奢りたくても奢れないってのは茶飯事。日本はアメリカからの”me too mobvement"があって、独自の発展があった。他のアジアに比べれば女性の社会への進出がある。けど、恋愛系、男への依存度となると?になる。すぎよさんらの恋愛アドバイザーが助言する、女性は男性の頼り甲斐に惚れる。経済的支援というところが含まれているね。ですが、女性の進出が高まればそれまで男性が職について慎ましくも団欒生活できていた暮らしを提供する立場がなくなる。女性は経済的な依存を男性に求めすぎないようになっていくのでは。
知られていない話ですが、ニューヨークのチェルシー区で起きた事実を教えましょう。フランスなどに続いてニューヨークが同性婚が認められ多くの人間が祝福しました。チェルシー区はマンハッタン西側の高級エリア、アートとオシャレの街。ゲイ住人が多かった。同性婚が認められた時、それまで隠れ同性愛者だった人間同士が結婚した。二十年越しの結婚、四十後半から五十代のチェルシー区民のゲイ同士の結婚。彼らはそれまで同性愛ということを隠して仕事をこなしてきた。会社で役職を持つ同性愛同士の結婚者がチェルシーに増加し、子供を認知をしまくったんです。男性社会で性を隠してといえば語弊があるのかもしれませんが、男性として役職持ったカップル同士の資金はえげつない。人気ある高級住宅街の私立校に入るのにはお金の力が必要です。同性婚が認められた後の数年、チェルーシー区の私立校への入学の倍率は膨れ上がりました。それまでは男女が結婚し奥さんが産んだ子供が入れる事ができたのに、資金力を持つ役職同士の同性愛者婚の力で有名私立校への入学ができなくなった時期があったという事実がある。
日本人男性はもっと自信を持つべきだ。あるレベルをクリアできている日本人男性は人気がありますね。日本人コミュニティーから抜けれればまあ、モテますね。なんたって勤勉で清潔な部類ですから。稼ぎぶちが日系企業となると実際はかなり難しい。ですが、男性優位社会で育った場合、他国の女性優先のエスコートがギクシャクしまくって上手くいかないでしょう。物を与えていればいいってもんじゃない。男性には酷な話ですが、母の人と父の日の扱いは物凄くギャップがある。税だなんて言っているような気持ちはみすかされて当然。与えて当たり前、そっからなんですよ。
知人と安いバーで飲んでいた時の話。女性二人が酔っ払いのアイリッシュ系アメリカ人に絡まれて迷惑そうにしていた。そこでね、伊達男の代名詞のイタリア系アメリカ人の紳士が近寄って来て、しつこく口説く男らに「お前ら女の口説き方を知らなすぎる、口説きたいなら花を持っておしゃれな一杯でも奢るのが礼儀。女性に与えてからスタート地点に立てるかどうかだ。無償でなんて虫が良すぎる」と言って連中はぐうの音もでずに退散していきましたよ。伊達男は女性に目もくらず友達の輪に戻ったのはカッコよかったですね。まあ、完全にマフィアの部類の人でしたが、世界に出ればその心意気と風習に慣れっこな男性陣と張り合わないといけない」
🧎♀️「そこまで考えた事はなかったな。俺についてこいって頼もしいのがいい男、仕事して安定した生活と精神があればいいとおもっていた」
💖「アングロサクソン系は特に狩り文化で発達したからかもしれませんね。農耕民族は安定を提供をできる事が優先かもしれない。けど、いざとなった時に与えられる度量を見せつけられるのはトキメキにつながる。恋の火種が大事だからなあ。こんだけの農地を持っているんだよって口で言われるんじゃなくて、『これ命懸けて狩ってきた』っていう男がたくましいし、想像しないで現物が目の前にあるんだからね。現在のそれがプレゼントよね。将来的に見れば永続的な農地も安心と感じるんだけど、火種を起こすのに想像が及ばないのかな」
🌈「そう、プレゼントは素敵な習慣。与えるてやる事は行動力の証。ですが、吉築さんがブレゼントを与えていた方々はプレゼントをもらうことは普通だった。他かの男性からももらっていて転売されているかも。それも女性陣の自由。スタート地点に立ていたと思ったかもしれませんが、全然立てていなかったのが現実。美人は得の話に戻るかもしれないが、もっと中身をみて判断しているんだ。それが嫌ならば、車でも家でも与えれれるぐらいまで成長したらいいのでは?二個も三個もいらないし、それこそ維持費がかかるし、税もかかる。それをあなたが払うとなれば関係は切れないし、感謝は続き、居なくてはいけない存在になり続けるんじゃ。そこまでしたい女性ならばですけどね」
🧎♀️「これは文句のつけようがねーな。いくら美人といえど、そう言った仕事で天下取りするようなタイプじゃないとそこまでは貢がれようとしない。車も家も恋愛をしながら築いていく物だからな。あげようとしても好きじゃない人からだったら当然に困るだろうよ。あんちゃんも物あげて振り向いてくれない事に悩むんじゃなくて気が合う子を探すことに真剣になりな」
💖「バック、時計なんか他にもあげているんでしょ?」
🧎♀️「痛いとこつくな。まあ、結局はそう思われるんだろうな」
🌈「局面ですよ。関係性で話を聞いて飾りじゃなくて本気で必要としているものならば嬉しいでしょう。決して見返りなんかもとめないこと」
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