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第十七章 ライバル出現
「今日はこれを持っていきな、お酢が効いてると食欲も湧くかもしれないからな」
「ありがとうございます」
そのうち、商店街の人達がみんな集まって来た。
「美希ちゃん、おめでとう、元気な赤ちゃん産むんだよ」
「皆さんありがとうございます、頑張ります」
「美希、そろそろ帰ろうか」
「はい」
二人で商店街を後にした。
それから程なくして、つわりも収まってきた。
安定期に入った為、鏑木美希さんご懐妊のニュースが流れた。
俺は方々からおめでとうとメッセージや電話を貰い、対応に追われた。
第十七章 ライバル出現
そんな矢先、鏑木建設会社の取り引き先のご令嬢が会社にやって来た。
昔から父親通しが付き合いがあり、ゆくゆくは二人を結婚させたいと話していたとの事だった。
俺の父親も相手方の父親も他界して、そんな話は立ち消えになっていたと思われた。
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