第三章 彼の溺愛

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第三章 彼の溺愛

「すみません、服選びに時間がかかってしまって」 「心配したぞ、来なかったらどうしようって、正直思った」 彼は心配で仕方ないと言わんばかりの表情に変わった。 「俺のマンションに引っ越してこい」 えっ、うそでしょ、彼と一緒に暮らすなんて、毎日ドキドキして何も手につかないよ? 「大丈夫です、明日から遅刻しないように気をつけます」 しかし次の日から彼は考えられない行動に出た。 第三章 彼の溺愛 朝、彼は私のアパートに迎えに来た。 「美希、おはよう、支度出来たか、車に乗れ」 「社長、どうされたのですか」 「美希が心配で迎えに来た、これから朝毎日迎えに来る、それで帰りもここまで送る」 彼は何を考えているのだろうと予想がつかなかった。 「社長、秘書の送り迎えをする社長なんて聞いたことありませんよ」 「じゃあ、俺のマンションに引っ越してこい」
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