青いサンタ

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青いサンタ

夜に宅急便の箱を開けた。 うわっ 確かにサンタクロースの赤い衣装を注文したのに、中には青いサンタの衣装が入っていた。 俺は愕然とした。 今日のイブの夜に彼女を驚かそうと買ったのに。 しかしイブの夜に彼女が自宅に居るはずはないのだが、プレゼントを置いてくる予定だった。 今から返品出来ないから、どうにもならない。 考えたら彼女が見る事も無いから青でも赤でも良いと思い直し、青いサンタになり外に出た。 外は粉雪が降りクリスマス気分。 プレゼントが入った袋を背負い歩く。 おい 背後から声を掛けられた。 振り向くと、青い衣装のサンタが居た。 こっちだ、早く入れ 俺はミニバスの中に入れられた。 中には10人くらいの青いサンタが居た。 何かわからないか 、誰かと間違われたのか? やがてバスが走り出した。 諸君、いよいよ決行の夜が来た、今から武器を配る。 ピストルみたいな銃を渡された。 諸君、イングラムM10だ、連射出きるが弾丸は32発だ。 予備弾丸は無いから慎重に撃て。 何をするのかわからないが、今さら人違いですよとは言えない。 成り行きに任せて逃げるしか無い。 バスが止まった。 リーダーらしき男が、大声でわめきだした。 突入っ 塀を越えたら三千坪くらいの広さの屋敷があった。 みんな屋敷に向かい走り出す。 すると屋敷からピンク色の衣装を着たサンタ10人がこちらに向けて走り出して来た。 ウワアアア みんなイングラムを乱射する。 敵も銃を撃ち出した。 しかし誰も倒れない。 やがて二人ずつの組み打ちになった。 俺は大きい相手とつかみ合いになったが、力の弱い奴だった。 止めっそこまでっ リーダーが叫ぶ。 相手は決まったな、では解散。 みんな帽子を脱ぐと青いサンタは男性、ピンクは女性だった。 どうやら変わった合コンらしい。 俺の相手は可愛い青い目のアメリカ女性だった。 これか今の妻との出会いた。
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