「兜」×「AI」×「月夜」

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「兜」×「AI」×「月夜」

俺が本能寺に行った時に調べたら、本当の本能寺は西の方に有ったらしい。 秀吉が場所を変えたのだ。 そこで本能寺跡を探す事にした。 日が暮れたけど小学校の近くに石碑を見つけた。 月夜だからよく見えた。 その時に地震が起こった。 激しい揺れで足元が陥没して、俺は落下した。 ハッと気がつくと周りは真っ暗だ。 スマホのライトをつけた。 かなり広い部屋だ、よく見たら灯火が有る。 太いローソクに火が揺らめいている。 「お帰りなされませ」 えっ、俺? 「はい、信長様」 冗談はやめてよ、ここは何処? 「本能寺の地下通路です、先にご案内致します」 あなたは誰ですか? 「信長様にお仕えする巫女です」 巫女は太いローソクの並ぶ通路を歩く。 よく見たらローソクでは無くてLEDみたいな明かりだ。 「こちらに、お入りください」 かなり広い部屋についた。 鎧兜を着けた武者人形がズラリ並ぶ、ずっと奥まで居るようた。 これは人形ですか? 「今で言うAIを持つアンドロイドです、あなた様が命令したら動きます」 アンドロイド? 「はい、刀はレーザーも発射します、槍はバズーカ砲です」 じゃあ、俺が信長と言う証拠は? 信長様の遺伝子でクローンを作りました。 「私は巫女ですし、医師でも有ります」 アンドロイド? 「そうですね」 アンドロイドは何体有るんだい? 「信長様が亡くなられてから、ずっと生産しましたから100万体です、ご自由にお使いください」 「やったぞ、これで世界征服もできる」 ハハハ 笑いが止まらない。 「信長様も私も他の星から来ました」 なるほど。 ハッと目が覚めた。 ベッドに寝ている。 「目が覚めましたか、あなた様は地面が陥没して、落下したらしくて意識不明になりました」 そうなんだ、やはり夢だったか。 看護士が呟いた。 「こいつは信長様のクローンではなかった」
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