3話

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3話

「んん・・・・・・・・・」 眩しい光が部屋に差し込む。 ぼんやりと身を起こし、あたりを見回した。 「あれ、ぇ・・・・・・?」 思わず間抜けな声を上げる。 だって――だってここ、私の部屋じゃないもの! 「どこここ・・・?」 眉根を寄せ、声を発しても何も変わらない。当たり前だけど。 丁度いいくらいに散らかっている部屋。ベットは青系統。 自分の体を見下ろす。 「・・・・・・・・・?」 胸が、ない。 Dカップ近くあった胸が、まな板化した。 恐る恐る頭を触る。 「・・・・・・??」 短い。短髪だ。 もしかして・・・・・・。 そおっと、ズボンの中を見る。下着の縁をつまんで、ゆっくりお腹から離した。 「・・・・・・・・・・・・」 あれが、あった。 男子の、あれが。あった。お在りになられた。 ゆっくり立ち上がり、鏡を探す。 「あった・・・」 全身を映せるほどの鏡の中には寝癖のついた髪の、男子が立っていた。 「おお・・・・・・w」 もう笑うしかない。
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