第十ニ章 君と千日の夏 二

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 その後も、佐々木家に第二子の長男が生まれると、密かに暗躍し、医師になるように仕向けるらしい。そして、自分の病院に勤めさせようとする。 「茶菜は父親と同じ、薬剤師を目指すのか………………」  そこは、武智もまともで、佐々木家を見守るだけであった。もしかすると、鑑賞用にして守っていたのかもしれない。 「…………でも、そこはいいとして」 「…………だな」  佐々木家と関わっていたにしろ、そこは鑑賞していただけなので、問題ない。  しかし、武智が佐々木を見ている事に、真兵は気付いていた。 「真兵と、武智にも関わりがあったのか…………」 「……………………」
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