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それも、在り得る。
「でもさ、この桜。あの茶室にあったか?」
「え?」
茶室は新しく、植えていたとしても、話しに出てくるような太さの幹では在り得ない。
「植えてあったとしても、支えられるほどの大きさではない」
そうなのだ、在ったとしても、人を支えられる太さではなく、まだ若木だろう。
「だから、とんでもない仮説で。二人は、未来に飛び越した」
この時代を飛び越し、二人で未来に逃避行したと、塩家が唸っていた。
「…………そんな事」
しかし、そう考えてから千の物語を読むと、納得できる部分があった。二人が言った飲食店は、その場所にはない。しかし、移転の計画があると聞いた事がある。
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