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その瞬間・・・お兄ちゃんがパッと目を開いた・・・。 長い睫毛が、キリッとした二重瞼をもっとハッキリとさせる・・・。 そんな目を少し歪ませて・・・ 「りーちゃん・・・それはダメだよ・・・。」 「ダメばっかり言わないでよ・・・。 私はお兄ちゃんが好きで、お兄ちゃんも私が好きだからいいんだもん・・・。」 お兄ちゃんが私の手を掴んでいるけどそれを無視してお兄ちゃんのに触れる・・・。 そして・・・ ゆっくりと上下していく・・・。 「凄い・・・こんな風になるんだ?」 「りーちゃん・・・っ!」 お兄ちゃんの優しい制止を無視して、私はそれを上下していく・・・。 お兄ちゃんの顔と私の顔がくっつきそうな距離で見詰め合い、お兄ちゃんの顔が切ない顔になっていくのを見ていく・・・。 「あぁ・・・りーちゃん、ダメ・・・やめて・・・。」 「でも、お兄ちゃんの手・・・どんどん力が弱くなってくるよ・・・?」 私がそう言うと、お兄ちゃんの瞳が揺れ始めて・・・ 「りーちゃん・・・」 私のことを呼び、また・・・口を開いた・・・ 口を開いた時・・・ ノックもなしに、いきなりドアが開けられた。 「理子!!ちゃんと家に帰ってこい!!」 騒がしい声・・・。 私の本当のお兄ちゃんが、今日も邪魔をしてきた・・・。
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