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「離せっ・・・!!
いってー・・・っ!!!」
お兄ちゃんが私の長い髪の毛を引っ張ったり首を絞めてくるけど私は離れない。
「・・・豊(ゆたか)!
頼む、これはマジで痛い!!!」
お兄ちゃんが“お兄ちゃん”にそう頼むのを聞きながらも、私はお兄ちゃんの腕にもっと強く噛み付く。
そんな私に・・・
「りーちゃん、離してあげて・・・。」
と。
“お兄ちゃん”が優しい声で言ってくる・・・。
それでも離れずにいたら・・・
「りーちゃん・・・。」
と、私のことをまた呼び・・・。
私はゆっくりと、お兄ちゃんの腕から口を離した・・・。
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