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「お兄ちゃん、年上の女が好きなの・・・?」 オバサンが先に大学院に入った後、私はお兄ちゃんを見上げながら聞いた。 そんな私をお兄ちゃんが困ったように笑って・・・ 「僕が好きなのは、りーちゃんだよ・・・。」 そう言ってくれて、私は自然とニヤニヤしてくるのが自分でも分かった。 「はい!これお弁当!! 唐揚げは真理姉が作ってくれたやつ!! 小町さんから教えて貰った唐揚げで、加賀さんが大好きな唐揚げなんだって!!」 「今日もありがとう・・・。」 「毎回は準備出来ないけどね!!」 私がそう言うと、お兄ちゃんは嬉しそうに笑った・・・。 そして、お弁当箱が入った袋を大切そうに抱えて・・・ 「今日もありがたく、いただきます・・・。」 そう言った・・・。
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